米原市長 辞任表明のご報告
平尾みちおは2024年9月20日、市議会議長に辞職願を提出しました。これは、地方自治法による首長退職の手続きであり、来月13日をもって米原市長の職を辞する内容です。
任期満了を前に職を辞する理由と今後について、平尾みちお本人が市議会で発言した内容の全文を、ここに掲載いたします。
2024年10月24日
ただ今、議長の許可をいただきましたので、先週末、20日に、矢野議長に提出させていただきました 市長の職を辞する旨の届け出と今後について、議員各位と米原市民の皆様に、私から、ご報告と所信の一端を述べさせていただきます。
はじめに、伊吹山土砂災害対応につきまして、滋賀県当局をはじめ、現場対応いただいた土木関係事業者のご尽力と地元関係者のご協力で、現場復旧と地元住民の安全を確保する緊急対策に目途が就き、抜本対策についても、県、国への要望と関係機関との協議で事業化への手ごたえを得ている状況であります。
つきましては、災害発生予知の監視、即応体制の備えに万全を期し、下流集落の安全が確保されていることをご報告申し上げ、こうした状況下、熟慮の結果、当職辞職の届け出を行うに至りましたことに、ご理解いただきますようお願い申し上げます。
さて、この辞職届は、地方自治法による首長退職の手続きでありまして、内容は、来月13日をもって米原市長の職を辞するものであります。
平成の合併による合併新市、米原市誕生の2017年3月に、初代市長に選出いただき、今期で通算4期、市長職を専念させていただきました。この間、歴代の市議会議員各位、そして全ての米原市民の皆様に、ご支援とご理解を賜り、幾多の行政課題に向き合い、政策実現に邁進させていただきました。
もとより市役所職員の優れた手腕と惜しみない尽力があればこそ、今日、来るべき容赦のない変化に対処できる米原市役所が存在しています。
私は、今期末、任期全うしての市長職退任が、既定の方針でありました。しかし、この時期が、いささか早まり、更に、想定外の国政へのチャレンンジとなりましたことにつきまして、簡潔に説明させていただきます。
もとより、私は、役場職員、地域の問題課題、住民の皆さんの困り事、暮らしの安全や安心のために、労をいとわない、知恵を絞ることを、モットーにしてまいりました。
職員時代の大きな経験は、「大事なことは、みんなで決める」住民投票でした。概要は、省略致しますが、住民、市民の皆さんの思いや願い、何を思っておられるのか、この民意に向き合うことが、行政、地方自治、民主主義の原点だと云うことでした。
したがって、私は、政策を自分の思いで提案していません。市民、住民、地域の生活者の思いや願い、民意を実現するための政策提案、そして全力で、これの実現に力を尽くしてまいりました。
この度、本職を辞するにあたり、市民の皆さんに接するに、国政、政治家、政党の裏金、脱税事件に、反省も説明も真相解明もなく、「政治は、どこを向いているのか」の、厳しい声が聞こえます。
さらに、反社・反日のカルト教団と政権与党の歪んだ組織的関与が、公正であるべき選挙活動にまで及んでいる事態が明らかになっています。
民主主義の基本が軽んじられ、市民、有権者は、政治を諦め、選挙への期待を失っています。
16年間、民主主義の学校と云われる地方自治の現場にトップとして立たせていただいていた者として、市長辞任を前に、私は、これを看過できません。
朝ドラの「虎と翼」のせりふにありました、
「今変わらなくても、その声が、いつか何かを変えるかもしれない」
正にその心境です。
今後も、民主主義を守る生活者・市民の皆さんと共にあり続けたいとの思いで、私を育ていただいた、地方自治、民主主義の現場だからこそ、市長職を辞して、人生最後の、真っ当な大人の、振る舞いをさせていただきたいとの思いに至りました。
裏金脱税政治に未来はありません。
戸惑いと悩みの中で葛藤しながら、苦渋の決断を致しました。
頼まれ判断の投票ではなく、自らの生活感、市民判断の投票こそが選挙です、政治参加です。無党派、無所属の市民政治こそが、時代を変え、政治を前進させます。
私は、その投票選択肢になり、公職にあったからこその、自らの、責任を果たしたいと思います。
この一点で、有権者の判断を仰ぐ、次期、国政選挙の候補者になることを、ここに、ご報告申し上げ、現下の所信とさせていただきます。
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